“YOUNG CARER PROJECT”
〜プロジェクトについて〜
最近、浮き彫りになっています「ヤングケアラー」とは、若い人が介護せざる負えない状況で生活を余儀なくされ、本来の生活からかけ離れた環境で生活する人を「ヤングケアラー」と言います。今回、YOUNG CARER PROJECTを発足人である代表は現在進行形で介護しております。
今の日本は“超高齢化社会”であり「介護」をする方が年々多くなっています。若い人のみならず様々な年代層で介護する環境下で必死に介護している人がたくさんいらっしゃいます。女性の社会進出が進むと同時に、晩婚化によって高齢出産も多くなってきました。これにより、子どもが成人する前に、親が何らかの病気にかかり介護状態になるケースが目立つようになってきました。
核家族ではシングルマザーやシングルファザー増加により、必然的に親の世話をしなければいけない環境に置かれている子どもたちが多くいます。大家族においても、働き盛りで多忙な親世代の代わりに子どもが祖父母の介護を担う家庭もあります。
“私たちのMISSION”
私、YOUNG CARER PROJECT発足人の小原と申します。最近、頻繁に「ヤングケアラー」が取り上げられていますがヤングケアラーとして私が介護を余儀なくされてから今に至るまで8年。
現在も介護を余儀なくされています。この8年の中でどんな経験し、どんな思いかと言いますと「今の行政サポートでは私は救われない」と当時も今も素直に思っておりました。
この生活がいつまで続くのだろう。この先、どうなるのだろう。今後、死ぬまで介護生活なのだろうか。
「未来」を見るべき年代でありながら、周りの家庭環境とはかけ離れた環境で生きていました。空いた時間に友人と遊んでいても、外出していても常に家のことが頭から離れず、お風呂に入っていても何かあれば呼ばれる。プライベートはほとんどなかった状況で8年間、今に至ります。
私の場合は複雑で、8年前に父親の急死を経験。
そこから母親と姉が精神的不安で精神科に入退院の繰り返し。当時、私の甥っ子も叔母と母親の様子を見て、小学生の低学年ながら中学校まで不登校が続きました。
父親が亡くなり2年〜3年が経ち、やっと落ち着いてきたと思っていた矢先、姉の「がん」が見つかる。
早期発見とはならず「ステージ3」そこから母親は娘の介護に追いやられます。
私は母親と姉のサポートをする為、定職につける状況ではなく当時から買い物や病院の付き添いなどありとあらゆるサポートをして来ました。
がん発見から3年、闘病の末、33歳でこの世を去ります。そこから母親と甥っ子と3人生活が始まります。
母親の精神状況はさらに悪化してしまい正常な状態ではありませんでした。徘徊も当たり前、すること全てが誰が見ても「おかしくなった」と思うような動作、発言。
そんな同じ屋根の下で暮らす甥っ子は実の母親を亡くしたばかりにも関わらず、叔母の異常な行動を見て精神がすり減らされて行きました。
母親のみならず、甥っ子も自殺未遂を起こし私が止めたことが何度もありました。
数ヶ月後、警察沙汰になり、甥っ子は施設へ装置され数ヶ月後に里親制度により里親へ引き取られました。
もはや、私の母親は夫も亡くし、娘も亡くし、ここに来て孫まで取られた心境になり精神バランスはさらに悪化し一緒に暮らすことができない状態になります。
娘が亡くなる前から母親と姉は同じ病院に入院しており、亡くなった時も入院中でした。
精神が不安定になってからは入退院の繰り返しを余儀なくされ、見る見るうちに衰えて行きました。
ある日、閉鎖病棟に入院中の母親へ面会に向かい、朝から自分の顔に違和感があったので鏡で確認すると
左側だけ腫れぼったくなっており、左右非対称な顔になっていました。そこから体調を崩し現在も完治していません。
私が経験してきたことから申しますと、早い段階で対策を行わないと“若い人の未来を潰すことになる”
国が動き出しましたが、介護の現場は綺麗事で片付けられません。セオリーに乗っ取ったことばかりでは決してないということ。
介護する側も、介護される側も精神をすり減らしながら生きています。
行政だけのサポートでは対応出来ないことは明白です。そこで、私たちが行政が対応出来ない部分を補うことができたら未来ある若い人達が少しでも希望を持てるようにという強い気持ちで“YOUNG CARER PROJECT”を発足しました。
“PLAN”
“実行”
私たちは「YOUNG CARER PROJECT」を通して未来ある若い人達と共に“次の犠牲者が少しでも生まれないように”という信念を持ち、またPROJECTを通し関わって下さった方々が少しでもより良い未来をみんなで歩んで行けるように活動して参ります。
そして、ヤングケアラーのみならず、ケアラーとして第一線で奮闘している方達にリスペクトとエールを送ります。